政策金利せいさくきんり

カテゴリ: マクロ経済

中央銀行が金融政策として誘導する短期金利の基準。景気と物価をコントロールする最重要ツールで、全ての金利の出発点になる。

政策金利とは

政策金利は、中央銀行が景気と物価をコントロールするために誘導する短期金利の基準です。日本銀行は「無担保コールレート(オーバーナイト物)」、米FRBは「フェデラルファンド金利(FF金利)」、ECBは「主要リファイナンス金利」を政策金利として使います。この金利が住宅ローン・社債金利・預金金利など、世の中のあらゆる金利の起点になります。中央銀行の会合で変更が決まると、市場は大きく動きます。

利上げと利下げの効果

景気が過熱しインフレが進むと、中央銀行は利上げでお金の借りにくさを増やし、消費や投資を抑制して物価上昇を抑えます。逆に景気が悪化すると、利下げで借り入れを促進し、経済活動を刺激します。2022年以降、米FRBは40年ぶりのインフレに対応するため政策金利を0.25%から5.5%まで急速に引き上げました。日銀は2024年3月に17年ぶりにマイナス金利を解除し、0.25%→0.5%と段階的に利上げを進めています。

株式・債券市場への影響

利上げは一般に株式・債券価格の重しになります。株式は割引率上昇で理論株価が下がり、債券は価格と金利の逆相関で下落します。逆に利下げ局面では両者とも上がりやすいです。特にグロース株(将来利益の比重が大きい銘柄)は金利感応度が高く、利上げ局面でバリュー株より大きく下落する傾向があります。2022年の米ハイテク株の大幅下落はこの構造が背景でした。

為替と政策金利の関係

政策金利は為替にも直結します。基本的に金利が高い通貨が買われやすく、低い通貨は売られやすい傾向があります。日米金利差が2022〜2024年に拡大したことが、歴史的な円安(一時1ドル160円台)の主因でした。今後、日銀の利上げと米国の利下げが同時に進めば、金利差縮小で円高方向に動く可能性があります。投資判断では、各国中央銀行の金融政策スタンスを継続的にチェックすることが重要です。

よくある質問

Q. 政策金利とは何ですか?
A. 中央銀行が景気と物価をコントロールするために誘導する短期金利の基準です。日本では無担保コールレート、米国ではフェデラルファンド金利が該当します。
Q. 利上げされると株価はどうなる?
A. 一般に株価・債券価格の下押し要因になります。特に将来利益の比重が大きいグロース株は金利感応度が高く、利上げ局面で大きく下落する傾向があります。
Q. 日本の政策金利はいくら?
A. 日銀は2024年3月にマイナス金利を解除し、その後段階的に利上げを実施しています。2025年以降も米国との金利差縮小や為替動向を見ながら政策判断が続いています。

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最終更新: 2026-04-15

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