債券(さいけん)
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国や企業が資金調達のために発行する借用証書。保有期間中は利息を受け取り、満期には額面が返ってくる仕組みの有価証券。
債券とは
債券(さいけん)は、国や企業が投資家からお金を借りるときに発行する借用証書のような有価証券です。発行体を貸主、投資家を貸主として、一定の期間中は決められた利息(クーポン)が支払われ、満期日に額面金額が返ってくるのが基本構造です。発行体によって国債・地方債・社債などに分かれ、償還期間も1年未満の短期から30年以上の超長期まで様々です。
主な債券の種類
代表的な種類は、①国債:国が発行。日本国債のほか米国債・欧州国債なども人気。②社債:企業が発行。利回りは高めだがデフォルトリスクあり。③個人向け国債:日本国内の個人専用で、元本保証・中途換金可・最低金利保証の特徴。④外国債券:通貨が外貨建てで、為替リスクも加わる。リスクとリターンは発行体の信用格付けと期間で大きく変わります。
価格と金利の関係
債券の価格は金利と逆方向に動きます。市場金利が上がると、既発債の相対的魅力が下がるため価格は下落します。逆に金利が下がれば価格は上昇します。この関係の強さは「デュレーション」と呼ばれ、償還までの期間が長いほどデュレーションは大きくなり、金利変動の影響を強く受けます。2022年以降の米国利上げ局面では、長期米国債ETFが30%超下落したのはこの仕組みによるものです。
ポートフォリオでの役割
債券は株式と相関が低く、特に景気後退時には株と逆方向に動くことが多いため、分散投資での「守り」の役割を担います。伝統的な「60:40ポートフォリオ」(株60%・債券40%)は、この相関を活かしたバランス型戦略の代表格です。ただし2022年のような「株も債券も下がる」局面もあるため、万能ではありません。インフレ耐性のある物価連動債や変動金利国債を組み合わせると、より頑健なポートフォリオになります。
よくある質問
- Q. 債券と株式の違いは?
- A. 債券は「貸す」立場で利息と元本返済を受ける権利、株式は「出資する」立場で企業の利益に応じた配当と値上がり益を狙います。一般に債券の方が値動きは穏やかです。
- Q. 個人向け国債の特徴は?
- A. 日本国内の個人のみが購入でき、元本保証・最低金利保証・1年経てば中途換金可能な設計です。変動10年タイプは金利上昇局面にも対応できるのが魅力です。
- Q. 金利が上がると債券価格はどうなる?
- A. 一般に金利が上がると既発債の相対的魅力が下がるため価格は下落します。償還までの期間が長いほど(デュレーションが大きいほど)影響を強く受けます。
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最終更新: 2026-04-15