株価が上がっても、
資産が増えるとは限らない
米国株や投資信託は、ドルなど現地通貨での値動きと為替の変動の
掛け算であなたの円建て資産が決まります。
実際にどうなるか計算してみましょう。
10,000,000円
10万5000万
10%
-30%50%
-5%
-30%30%
あなたの円建てトータルリターン
+4.5%
1,000万円 → 1,045万円相当
株価の値動き(ドルなど現地通貨で見た場合)
+10.0%
為替の変動
-5.0%
円建てリターン = (1 + 現地建て値動き) × (1 + 為替変動) − 1
なぜこの数字になる?
現地では値上がりしていますが、円高が進んだ分だけ円建てのリターンは目減りしています。「株は上がったのに資産が増えない」と感じるのはこのパターンです。
外貨建ての株や投資信託は、「価格そのものの変動」と「為替の変動」の掛け算であなたの円建て資産価値が決まります。どちらか一方だけを見ても、実際の損得はわかりません。
今回の条件だと プラス4.5% という結果は、この2つの要因が同じ方向に重なった結果です。
短期の為替変動に一喜一憂しないために
為替は上下どちらにも動きます。長期・積立・分散で続けることで、こうした変動の影響をならしていくのが基本戦略です。
よくある質問
円建てリターンはどうやって計算するのですか?
「(1 + 現地通貨建ての値動き) × (1 + 為替の変動率) − 1」で計算します。例えば米国株が+10%、ドル円が-5%(円高)に動いた場合、(1.10 × 0.95) − 1 = +4.5%が円建てのリターンになります。単純な足し算(10% − 5% = 5%)ではない点に注意してください。
S&P500やオルカンは為替ヘッジありですか、なしですか?
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)やeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)など、日本で人気のインデックスファンドの多くは為替ヘッジ「なし」です。つまり、株価の値動きに加えて為替の変動もそのままあなたの円建て資産に反映されます。
米国株が上がったのに自分の資産が増えないのはなぜですか?
円高(ドル安)が同時に進んでいる場合、現地通貨建ての値上がり分を為替差損が打ち消している可能性があります。株価のニュースだけでなく、同時期の為替レートの動きも合わせて確認することが大切です。
為替変動のリスクを避ける方法はありますか?
為替ヘッジ付きの投資信託を選ぶ方法がありますが、ヘッジには日米の金利差に応じたコストがかかります。多くの個人投資家は、長期・積立・分散でリスクを平均化する方法を選んでいます。短期的な為替変動は、投資を続ける期間が長くなるほど影響が相対的に小さくなっていきます。